エキノコックスとは世界的に広く分布している寄生虫で

イヌ科動物の小腸に寄生する小型の寄生虫です。

それによって引き起こされるエキノコックス症は、

人に感染すると多包条虫の幼虫が肝臓などに寄生し、

重い肝機能障害を引き起こす怖いものです。

感染しても5~10年は無症状で自覚症状もありませんが

感染が進行すると命に関わる事態になります。

犬の場合はほとんど目立った症状は出ませんが、

犬の体内で育った多包条虫はやがて卵を産み、便中に多量に

排泄され感染源となるため注意が必要です。

日本では多包条虫のみが北海道だけに存在すると考えられてきましたが

近年、埼玉県や愛知県など本州でも犬への感染が確認されています。

予防や対策として、犬の場合では飼い犬が中間宿主のネズミを

食べないように放し飼いや拾い食いをさせないようにしましょう。

人の場合では虫卵が口に入らないように

・野生動物や野犬に触れない

・野山に出かけたときはよく手を洗う

・沢や川の水を飲まない

・山菜、野菜などはよく洗ってから食べる

などの衛生対策を行いましょう。