ダニの予防についてpart2
前回に続き、今回はマダニについての
お話しをしたいと思います。
ダニは8本足の生き物で、クモの仲間に分類されます。
ダニの中でも犬や猫に寄生して吸血するのは、
土のある場所に生息するマダニです。
マダニはどこにでも生息していますが
特に好む場所は山や森、河原の土手などの
草むらです。
お散歩コースの公園や草むらに潜み、通りかかった
犬に飛び移って寄生するタイミングをうががっています。
なので、散歩中はできるだけ草むらの中に入らないよう
に注意しましょう。
マダニは、成長に必要な栄養すべてを哺乳類の血から摂るため
ノミとは違い、成虫だけでなく幼虫も吸血します。
犬や猫だけでなく、人など哺乳類の皮膚に寄生し
セメントのようなもので自分の口を固定し、自分の体の
100倍の大きさになるまで吸血します。
もしも犬や猫の体にマダニのような物を見つけた場合は、
無理に取ったり、潰したりしないようにしてください。
無理に取ると、マダニの顎の部分が皮膚に残り
跡になってしまったり、化膿や腫れを起こすことがあります。
またそのマダニが病原体を持っていた場合、傷口などから
ウイルスが入り、感染する可能性もあり危険です。
マダニは潰さず専用のピンセットで、慎重にとる
必要があるので、見つけた際は病院に連れてきてください。
マダニが媒介する感染症は様々あり、最近ニュースで
話題になった重症熱性血小板減少症症候群(SFTS)
もそのうちのひとつの病気です。
人が感染した場合潜伏期は、マダニに咬まれてから6日~2週間で
発熱、下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症が多く認められ
頭痛、筋肉痛、意識障害、失語などの神経症状を
起こすこともあります。
重症化すると、肝腎障害や多臓器不全を起こし
死に至ることもあるとても怖い病気です。(致死率約30%)
みなさんしっかり予防をしましょう。