犬の甲状腺機能低下症について
先日猫の甲状腺機能亢進症についてお話ししました
今回は犬の甲状腺機能低下症についてです
犬は猫とは違い亢進症より低下症が多くみられます
甲状腺機能低下症は、何らかの影響により甲状腺からの
甲状腺ホルモンの分泌量が不足または欠如し、
全身の代謝機能が落ちてしまう事によってさまざまな全身症状を現します
中高齢の犬で比較的多く、好発犬種は
トイプードル・柴犬・ミニチュアシュナウザー・ビーグル
シェットランドシープドッグ・アメリカンコッカースパニエル
ゴールデンレトリーバー・ドーベルマンなどです。
主な症状はほとんどの事例で元気消失が認められ、ほかにも
肥満・脱毛・低体温・徐脈などがみられます。
さらに皮膚にも代謝障害が起こる為、皮膚の肥厚や脱毛、脂漏症、
細菌性膿皮症、続発性のマラセチア症を生じる事も特徴的です。
甲状腺ホルモンは神経伝達機能においても重要な役割をになっている為
神経症状が出てくる事があります。
他にも症状が進行すると色々な症状が出ます。
治療は内科療法の投薬が一般的です
お薬治療を始めた場合は定期的な検査が必要なのと
お薬を辞めたりは出来ないので、あげるのが難しいなど
問題が出てきた時はスタッフに相談してアドバイスをもらいましょう。
病気かは血液検査でわかるので上記の中で気になる事がある方は
一度検査を受けてみるといいです。
今秋の健康診断の時期なので先生と相談して一緒に検査するのがお勧めです
愛玩動物看護師 掛