子犬・子猫の定期健診の重要性|早期から始める健康管理のすすめ

子犬や子猫は、その可愛らしさに夢中になってしまいますよね。でも、実はそんな愛らしい見た目とは裏腹に、成犬や成猫に比べてまだ免疫力が弱いんです。特にブリーダーやペットショップのような集団環境では、感染症にかかりやすくなってしまいます。

だからこそ、お家に迎えたばかりの子犬や子猫の健康を守るためにも、定期的に動物病院で健診を受けることがとても大切なんです。少し手間に感じるかもしれませんが、元気に成長してくれるための大事なステップですよ

今回は、そんな大切な家族である子犬・子猫の定期健診の重要性について、お話していきます。

■目次
1.定期健診ってなに?
2.子犬・子猫の時期から定期健診が大切な理由
3.定期健診って、どれくらいの頻度で受ければいいの?
4.定期健診のメリットって?
5.お家でできる日常のケアと観察
6.定期健診で見つかることが多い代表的な病気や問題
7.まとめ

定期健診ってなに?

みなさん、愛犬や愛猫の健康が気になりますよね?実は、元気そうに見えても、体の中でなにか異常が起きていることがあるんです。そんなときに役立つのが「定期健診」です。

目に見えない病気の予防や、早期発見ができるように、定期的に健康チェックをしてあげましょう。では、実際に定期健診ではどんなことをするのか、見ていきましょう。

特に、迎えたばかりの子犬・子猫の場合、最初に確認すべきことは、月齢に合ったご飯の量です。適切な食事量が確保されているか、健診の際に獣医師に相談しましょう。

<血液検査>
採血をして、内臓の状態や体の働きに問題がないか調べます。血液の組成に異常がないか、感染症のサインがないかなど、目には見えない体の中の変化をしっかりチェック!
早めに異常を見つけるためには欠かせない検査です。

<尿検査>
尿をご持参いただくか、その場で採取して検査します。尿の成分や状態を調べることで、泌尿器系の病気が隠れていないかを確認します。尿からは体の多くのことがわかるので、とても大事な検査です。

<便検査>
家で採取した便を持ってきてもらい、消化の状態や内部寄生虫、ウイルス感染の有無を確認します。便は健康のバロメーター!必要に応じて遺伝子検査も行い、体内に潜む問題を早めに見つけることができます。

<レントゲン検査>
レントゲンで肺や心臓、お腹の臓器をチェックします。臓器の大きさや形に異常がないか、骨の成長具合や先天的な問題がないかも確認します。体の内部をしっかり見て、隠れた問題を見つけるための検査です。

<エコー検査>
レントゲンより詳しく臓器の状態を確認できる検査です。臓器の大きさや形、硬さ、血流などを見て、より細かい異常もチェックできます。

 

子犬・子猫の時期から定期健診が大切な理由

子犬や子猫の成長期は、まだ免疫力が十分に発達していないことが多いです。特に、ブリーダーやペットショップで集団飼育されていた子たちは、感染症にかかるリスクが高い状態です。もしなにか異常があったとしても、体力が少ないこの時期は、早めに見つけて治療を始めることがとても大切です。だからこそ、定期的に健診を受けてあげましょう。

特に重篤化する恐れのある感染症に関しては、ワクチンで予防できるものが多くあります。健診だけでなく、ワクチンプログラムをしっかりと完了させることも忘れないようにしましょう。

さらに、定期健診では病気の早期発見だけでなく、体格のチェックや適切な食事、歯や皮膚、被毛のケアについても獣医師と相談できます。若い時期からこうしたケアを行うことで、将来の病気を予防することにもつながりますよ。

 

定期健診って、どれくらいの頻度で受ければいいの?

子犬や子猫をお迎えしたら、2週間に1回くらいのペースで体重測定を兼ねた健康診断を受けることをおすすめします。特に、生後半年くらいまでは成長が早いので、こまめに健康チェックをしてあげると安心です。
ただし、毎回すべての検査を行うわけではなく、基本的には体重測定や健康状態の確認が中心です。

特にワクチンプログラムや獣医師からの指示があれば、それに従って受診しましょう。

成犬や成猫になったら、年に2回くらいのペースで定期健診を受けることをおすすめします。そして、7歳を過ぎてシニア期に入ると、体調の変化が出やすくなるので、3か月に1回、または2か月に1回くらいの健康診断を受けると安心です。

元気に見えても、定期的に健康チェックをすることで、隠れた問題を早めに発見できるかもしれません。長く一緒に健康で過ごすためにも、定期健診を習慣にしていきましょう。

 

定期健診のメリットって?

定期健診を続けると、どんなメリットがあるの?って思いますよね。まず1番大きいのは、病気の早期発見につながること!

でも、それだけじゃないんです。定期的に健診を受けることで、健康なときのデータが蓄積されるので、もし病気になったときにも「普段とここが違う!」っていう判断がしやすくなるんですよ。

さらに、定期健診では病気以外のこともチェックできます。たとえば、歯石の予防や肥満防止、食事管理についても、獣医師に相談できちゃいます。生活習慣についてのアドバイスをもらえるのは、特にシニア期に向けて病気の予防にも役立つんです。

健康を守るためには、定期健診を習慣にすることがとっても大事ですよ。

 

お家でできる日常のケアと観察

定期健診の間の期間は、家庭でしっかりと健康管理をしてあげましょう。簡単にできるケアと観察方法をいくつかご紹介します。

<体重測定>
月に1度、体重を測ってあげましょう。大きな目安として、10%の変化(例:2.2kg→2.0kgなど)があれば要注意です。体重の変動が大きい場合は、食事の種類や量を見直すきっかけにしてくださいね。

<爪切り>
爪切りは、できれば病院で行うことをおすすめします。特に慣れていない場合は、自宅で行うと怪我のリスクがあるため安全です。また、肛門腺絞りも病院で行ってもらうと安心です。

<歯磨き>
毎食後の歯磨きは、歯石や歯周病の予防にとても効果的です。歯の健康を守ることで、心臓病の予防にもつながります。初めは嫌がることもあるかもしれませんが、少しずつ慣れさせてあげましょう。
歯磨きの方法は、動物看護師に相談して適切なやり方を確認することをおすすめします。

<グルーミング>
ブラッシングや皮膚の汚れを拭き取るグルーミングは、見た目を整えるだけでなく、体全体のチェックにもなります。
特に垂れ耳の子は外耳炎になりやすいので、耳の中も一緒にチェック!獣医師にケアの仕方を聞いておくと安心です。

日常ケアについては、動物看護師にお気軽にご相談ください。

 

定期健診で見つかることが多い代表的な病気や問題

子犬や子猫の時期には、成長過程でさまざまな問題が発生することがあります。定期健診でよく発見される代表的なものを見ていきましょう。

<感染症や寄生虫>
子犬・子猫は、ウイルスや細菌による感染症、回虫やジアルジアなどの内部寄生虫、そしてノミのような外部寄生虫にかかることがよくあります。でも、定期健診で早めに見つけることで、症状が重くなる前に治療ができるんです。
また、これらの病気は飼い主さんにも感染する可能性があるので、早期発見がとても大切です。

<誤った日常ケア>
お家でのケアって意外と難しいですよね。たとえば、歯磨きの方法ブラッシングが過剰だったり、逆に足りなかったりすることがあります。
定期健診の際に、今行っているケアを獣医師に伝えて、適切なケアができているか確認してもらいましょう。

<行動学的な問題>
トイレの失敗吠え癖など、行動面での問題も、定期健診で早めに相談できるポイントです。
癖がついてしまうとしつけが難しくなることが多いので、獣医師の指導を受けて早い段階で改善していくのがベストです。

 

まとめ

定期健診は、さまざまな問題の早期発見や改善にとって、とても重要です。特に、子犬や子猫の時期には、まだ成長途中で免疫力も低いため、見つかる病気や問題も多いんです。だからこそ、忘れずに定期的に受診してあげましょう。
小さなサインを見逃さないことで、愛犬や愛猫が元気に過ごせる日々が続きますよ。

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