猫の爪とぎ行動
猫の爪とぎ行動は生まれつきの行動です。
その理由は
①爪から古い鞘を取り除く
②なわばりをマークする
の2つがあります。
マーキングとしては爪痕という視覚的マーカーと
爪の基部にある臭腺による嗅覚的マーカーを同時に残します。
よく机や椅子の脚や家の中の角で爪とぎしてしまうということを聞きますが、
マーキングとして爪をといでいる猫には、その場所に爪とぎ板を置いたり
角をガードするような爪とぎも売っているのでそういった物で工夫しましょう。
それから、爪とぎする材質や
爪とぎ板の置き方(水平か垂直か)の好みは猫それぞれです。
その子に合ったものを置くようにしましょう。
また、高齢になってくると関節炎などから爪とぎをしなくなり
どんどん古い鞘が爪の周りに重なって爪が太くなってしまう猫がいます。
そうすると爪が伸びて折れたり割れたり、
伸びすぎると肉球に刺さって痛い思いをしてしまいます。
そうならないように定期的に爪を切ってあげましょう。
もし、古い鞘が重なった爪になってしまったら
爪を切った後古い鞘を指で剥いであげると
中から新しく細い本来の鋭い爪が出てくるので
その爪も切ってケアしてあげましょう。
↑(くろの爪の古い鞘)
難しい方は病院で爪切りだけでもお受けしてますのでぜひご相談ください。
愛玩動物看護師 塩