こねこの病院⑤ ~衰弱(低体温・低血糖)~
親猫がいないこねこを保護した場合は
親猫同様に世話をしないといけません。
当院では保健所からきたこねこを世話する際、
2~3時間おきに1日5~6回哺乳をしたり
排泄の介助などをしています。
日中の勤務中はこまめに世話をするのが難しいので
ミルクボランティアさんにお願いして
見てもらうときもあります。
しかし、哺乳びんの乳首の感触に違和感があったり、
作ったミルクに慣れなかったりすると
なかなか飲まないこともあります。
飲まないからといって放っておくと
こねこはすぐに低血糖・低体温になって弱ってしまいます。
その場合は様子を見ずに電話をし、
すぐに病院に連れてきてください。
先日、急患で見たこねこも
ぐったりしていて低血糖になっていましたが
すぐに診察したおかげで元気になりました。
こねこを保護しはじめて授乳をする方にも
アドバイスをおこなっております。
どうしても飲まない場合は
シリンジやカテーテルを使ってミルクを飲ませたり
ブドウ糖を与えたりします。
また、親猫がグルーミングをする代わりに
歯ブラシで体の表面をやさしくなでて刺激を与えると
歯ブラシの感触が猫の舌と類似していて
こねこも安心し、免疫力もあがるのでおすすめです。
こねこのうちは(特に授乳期)よく観察し
丁寧に見ていくことが大切です。
こねこを保護して何か分からないことなどありましたら
ぜひ相談にお越しください。
塩
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