さくら耳の大切さ

野良猫が増えると、エサ不足や病気、ケガ、交通事故など、

猫にとって過酷な状況が増えてしまいます。その数を増やさないために

行われているのが、野良猫の避妊手術です。

避妊手術は、不幸な命をこれ以上生まれさせないための大切な取り組みです。

しかし、避妊手術だけを行い、耳カットをしなかったことで問題が起きた

例があります。すでに避妊手術を受けているにもかかわらず、手術済みで

あることが外見から分からず、再び捕獲され、再手術を受けてしまった猫が実際にいました。

お腹を開いてから初めて手術済みだと分かることもあり、その時点で猫は

大きな身体的・精神的負担を受けています。

耳カット(さくら耳)は、「この猫はすでに避妊・去勢手術が済んでいます」という、誰の目にも分かる大切な目印です。

耳の先をほんの少しカットするだけで、健康や日常生活に影響はありません。

この小さな印があることで、無意味な再捕獲や不要な再手術を確実に防ぐことができます。

外猫で避妊手術をする際には必ず耳カットしてもらうように伝えましょう。

家猫でも外に行く子はマイクロチップを入れる事をお勧めします。

実際数日いなくなり帰って来たら手術され、さくら耳になって帰って来たというケースもあります。

首輪をしていても猫の首輪は引っ張ると取れるようになっていて外でなくしてくる事も多いです。

マイクロチップなら保護されて手術をする前に動物病院で

装着の有無が分かり、入っていれば飼い主、手術の有無もわかります。

外猫、家猫どちらも可哀想な事がないようにしましょう。

愛玩動物看護師 掛