セカンドオピニオンー副腎皮質機能亢進症ー
先日、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)を
心配している患者さんが来院しました。
副腎とは、腎臓の頭側に位置していて
皮質と髄質からなり、さまざまなホルモンを分泌しています。
皮質からのホルモン分泌が過剰となる病気が
この副腎皮質機能亢進症です。
症状として、
■多飲多尿
■食欲が増す
■ビール腹のようにお腹が膨れる(腹部膨満)
■手足以外の毛が脱毛する(両側性の左右対称の脱毛)
■皮膚が薄くなる
などがあります。
その判断をするためには、ストレスがかからないように
午前中に絶食で来てもらい、ACTH刺激試験というものを
行います。
ACTHとは、副腎皮質刺激ホルモンです。
まず採血をし、その後合成ACTH製剤を注射して
副腎からのコルチゾールの分泌を最大まで引き出し、
一時間後など時間を決めて再度採血をし、
注射前と後でどれくらいコルチゾールが分泌しているかを見ます。
ちなみにコルチゾールとは体にとって必須のホルモンで
糖・脂質・タンパク質の代謝や免疫抑制、抗炎症作用などがあります。
この来院した子は注射後のコルチゾールが高くこの病気と診断され、
副腎皮質ホルモンの合成を抑制するお薬を使って様子を見ています。
使い始めて、多飲多尿の症状が改善し元気が出てきたそうです。
みなさんも何か不安に思われたり
相談したいことなどがございましたら
ぜひご相談ください。
その際は、今までの経過などを
メモしていただいたものをご持参いただきますと
分かりやすいのでお願いいたします。
ご来院の際はお電話でご予約をお願いいたします。
塩
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