メスの病気
動物にも性別関係なく様々な病気がありますが、
今日はメスしかならない病気のお話です。
その病気はある場所に膿がたまってしまうものです。
病名は「子宮蓄膿症」…そうです、
オスには子宮がないので、この病気にはなりません。
中年齢の避妊をしていないメスがなることが多く、
適切な治療を行わないと命に関わる病気です。
そして、避妊手術をしているメスも子宮と卵巣を取っているので
この病気にはなりません。
この病気の代表的な症状として、発情(ヒート、生理)が終わって少しすると
●食欲がなくなる ●お水を沢山飲む ●嘔吐する ●陰部から膿が出る(出ないこともあります)
などがあります。
ただし、膿がたまっていても症状が出ないこともあるので
発情が終わってしばらくは様子を観察すると安心です。
先日も発情が終わって10日ほどたってから、食欲や元気がなくなり、
食べたものを吐いたという6歳の未避妊のワンちゃんが来院しました。
話を伺うと、普段は心配になるくらい水を飲まないのに
この数日はやたら飲む、とのことで
陰部を見てみると膿で汚れていました。
超音波の検査で子宮を見てみると…膿がパンパン!
幸い血液検査では、大きな異常が見られなかったので
手術を行いました。
取り出した子宮には約1キロ以上の膿が詰まっていました。
手術を行った後はご飯もよく食べ、元気になり、つい昨日退院できました♪
避妊の手術をしていないメスのワンちゃんを飼っている方は、
この病気のことを頭の片隅に覚えておくといいですね!
なにか症状が出たときは、様々な病気の可能性もあるので
数日様子を見る…のではなく!
早めに病院へ連れていきましょう(^-^)
佐