外耳炎について

最近耳の汚れや赤み・匂いが気になると

診察にみえるわんちゃんが多いので

今回は外耳炎についてお話したいと思います。

外耳炎はわんちゃんがなりやすい病気で、

特に湿気の多い今の時期になりやすいので注意が必要です。

外耳炎とは、耳介から鼓膜までの外耳道の皮膚に炎症が

起こることです。

犬の外耳道はL字に曲っているのが特徴で、

通気しにくい構造をしています。

この構造上の特徴から、犬は外耳炎になりやすいです。

症状として、耳の後ろをかく、耳の赤み、耳からの悪臭、

痒みや痛みのある耳を下にして傾けたりする

などがあります。

原因は異物が入り込んでしまったり

アレルギー(アトピー性皮膚炎や食物アレルギー)、

寄生虫、細菌・真菌など様々ですが

放置してしまうと悪化してしまい治りにくくなって

しまうので、少しでも症状が見られてた場合は様子を見ずに

病院を受診しましょう。

当院では、まずサンプル(耳垢)をとり

次に、耳の汚れを溶かすクレンジング剤を入れて

数分放置し、耳の中の汚れを溶かします。

数分後洗浄液で耳の中の汚れをキレイに洗い、

その子の症状に合った薬を塗布します。

耳の治療は短期間でしっかり治す事が大事なので、

状態によっては何日か続けて来てもらう事もあります。

お家での耳のお手入れも大切ですが、

間違ったやり方をしてしまうと、治りが悪くなって

しまったり、それが原因で外耳炎を起こして

しまう事もあるので注意が必要です。

日頃から耳の観察をし、少しでも気になることが

ある場合はご相談ください。