尿道閉塞

尿道閉塞とは、尿の通り道である

尿道が何らかの原因により塞がれる

ことによって、おしっこが出せなく

なる病気です。

《尿路の模式図》

原因はさまざまですが、最も多いのは尿路結石に

よるものです。

犬でも猫でもオスに多い病気です。

オスは尿道が細いので、特に閉塞しやすいと

言われています。

結石ができる原因は、「食事の種類」、「飲水量の減少」、

「細菌の尿路感染」、「遺伝的体質」などです。

特に、寒い時期は飲水量が減るのでウエットフードを使ったり、

ぬるま湯を用意する、設置場所を増やす、器を変えてみるなど

して、できるだけ水分をとってくれるように

工夫してあげましょう。

症状は、頻回にトイレに行き排尿姿勢をとるが

尿がぽたぽた垂れるあるいは、全く出ない状態になります。

また、膀胱に尿がパンパンに溜まり排尿時に痛がったり、

食欲低下や嘔吐、元気がなくなるといった症状や、

血尿なることもあります。

おしっこが十分に出せない状態が長く続くと、

急性腎不全や尿毒症を引き起こし、治療をしないと

短期間で命を落とす可能性もあります。

また、治療が遅れると腎不全が残ってしまうこと

もあるので、早期発見・早期治療が大切です。

日頃から、愛犬・愛猫のおしっこの回数や量、

トイレ環境など気かけてあげるようにしましょう。

トイレを常に清潔な状態に保つ事はもちろですが、

猫の場合、トイレの数を頭数+1個設置して、

おしっこを我慢させないような環境作りも大切です。

また、定期的な尿検査が重要です。

まだ1度も検査をした事の無い方は、検査することを

おすすめします。

少しでも異常が見られた場合は、早めににご相談ください。

様子を見ずに、病院を受診しましょう。

愛玩動物看護師 佐