犬の甲状腺機能低下症

前回4/19のブログには猫の甲状腺機能亢進症のことを載せましたが、

今回は犬の甲状腺機能低下症について

お話ししたいと思います。

まず、前回もお話しした通り

甲状腺ホルモンとは動物の活力を増進させるホルモンです。

犬の甲状腺機能低下症は、猫の甲状腺機能亢進症とは反対に

基礎代謝量が低下し、元気がなくなったり、皮膚の新陳代謝が悪くなったり

肥満傾向が認められる病気です。

他にもネズミの尾のように脱毛するラットテイルという状態になったり、

左右対称の脱毛、低体温、粘液水腫(包皮や腹部がボテーっとなる)などの

特徴があります。

また、甲状腺ホルモン濃度の低下と共に

高コレステロール血症や軽度の貧血が見られることもあります。

自己免疫性に甲状腺の細胞の破壊がゆっくりと進行して

限界になって初めて症状が現れて気づかないうちに

徐々に進行する病気です。

この病気になったら甲状腺ホルモンの分泌が難しくなるので

チラージンなどの合成サイロキシン製剤をずっと飲んでいくことになります。

定期的に検査をして、今の量が適正かも見ていきます。

上手くコントロールできている子は、

脱毛が改善して毛がフサフサになったり、

体がスマートになり活力が戻った子もいます。

もし、上手くダイエットがいかなかったり、

活力が低下して悲しげな顔をしているような場合は

この病気が隠れているかもしれません。

何か気になることがあればご相談ください。

愛玩動物看護師 塩

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