猫のおしっこの病気
冬は運動量が減り、それに伴い飲水量も減るので
猫の下部尿路疾患が多くなります。
下部尿路疾患の症状は、
血尿、頻尿、排尿困難、排尿痛、
トイレ以外での排尿などです。
これらは飲水量の他にも肥満、遺伝、ストレスなどが
原因にもなってきます。
年齢によって変わりますが、
特発性(原因がはっきりしない)膀胱炎と
尿路結石が大半を占めます。
特発性膀胱炎の再発率は40%~50%と高く、注意が必要です。
猫の器からの水のひと舐めは、
ティースプーンのわずか3/100杯程度なので
意外と非効率的です。
そこで水分摂取にはウェットフードがオススメです。
水をあまり飲まないという子にも試してみましょう。
それから、ストレスを与えないことも重要です。
ストレス対策・環境改善として、
トイレは猫の体長の1.5倍、そして猫の頭数+1が理想です。
静かで安心できる場所に設置し、清潔に保つようにもしましょう。
あと、遊ぶ時間を増やしたり、
外から持ち込むニオイなどにも配慮しましょう。
そして、3つ目に大切なのが体重管理です。
肥満は万病のもとですが、特発性膀胱炎にも関わってくるので
気を付けましょう。
当院では尿検査をするにあたって、
採尿シリンジをお出しして採ってきてもらいますが、
猫砂が固まるタイプだとおしっこを採るのが大変なので
その場合には尿が下に落ちるようになっているシステムトイレが
オススメです。
採尿も簡単ですし、尿の状態が分かりやすいです。
おしっこのトラブルが多くなるこの季節。
尿検査を定期的にしてみましょう。
塩
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