糖尿病について①

糖尿病とは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞というところから分泌される

インスリンと呼ばれるホルモンの不足により、

それが十分に作用せず高血糖・尿糖排出などの症状を示す病気です。

主に、たくさん食べるのに痩せる、

多飲多尿(たくさん水を飲みたくさん排尿する)などの症状があります。

血液検査をして血糖値が高くないか、尿検査で糖が出ていないかで判断します。

治療は原則としてインスリン製剤の投与と食事療法です。

 

インスリンは体が糖質、脂質、タンパク質を利用する時になくてはならないホルモンで

色々な働きをしていますが、特に注目される働きは血液中のブドウ糖の量を調節するという働きです。

ブドウ糖は体のエネルギー源で、体の中で常に使われています。

炭水化物(ブドウ糖)を取れば脳が働きますが、

例えば朝ごはんなどしっかり食べないとあまり脳が働かないですよね。

体は、エネルギー源として使うつもりで血液の中に放出したブドウ糖の量と、

使わないで細胞の中に貯めておくブドウ糖の量のバランスをホルモンと自律神経で

上手く調節しています。

 

ここからが1番大事なのですが、インスリンは細胞にブドウ糖を取り込んで

血液の中のブドウ糖の量を低下させるように働く唯一のホルモンなんです!

なので、膵臓でインスリンを作ったり分泌できなくなると、

細胞の中にブドウ糖が取り込まれず、エネルギー源として利用できなくなります。

そして、飢餓状態になってしまい、体に複雑で病的な状態を引き起こします。

血液中に余分なブドウ糖があるため、腎臓で血液をこして作っている尿の中にも

ブドウ糖が出てきます。

普通の人や動物は出て来ないブドウ糖が尿の中に出てくるので「糖尿病」という

名前が付きました。

複雑なので今回はここまでです。

次回は糖尿病によって引き起こされる症状などについて書きますので

お待ちください。

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