犬や猫がゼリー状の下痢をしたら?|原因別のケアと動物病院に行くべきタイミング

愛犬や愛猫が突然ゼリー状の下痢をしているのを見つけると、心配になりますよね?

下痢は、犬や猫の体調を示す大切なサインの一つです。特にゼリー状の下痢は、大腸や結腸に何らかの問題がある可能性を示している場合があり、注意が必要です。

ゼリー状の下痢を放置してしまうと、症状が悪化したり、別の健康トラブルを引き起こしたりすることがあります。そのため、早めの対応がとても大切です。

今回は、ゼリー状の下痢がどのような原因で起こるのか、そして飼い主様が早めにできる対応について詳しくお伝えします。
適切なケアを行いながら、愛犬や愛猫が快適に過ごせるようにサポートしていきましょう。


■目次
1.ゼリー状の下痢とは?
2.ゼリー状の下痢が起こる主な原因
3.要注意!すぐに病院へ行くべき症状
4.動物病院を受診する際のポイント
5.自己判断での治療は危険です
6.自宅でできるケア方法
7.再発を防ぐためにできること
8.まとめ

 

ゼリー状の下痢とは?

ゼリー状の下痢とは、便に透明や黄色っぽい粘液が混ざっている状態を指します。この粘液は、腸の内壁を守る粘膜から分泌されるもので、大腸や結腸に炎症が起きている際によく見られる特徴です。

<通常の下痢との違い>
通常の下痢:便全体が水分を多く含み、柔らかく、液体状になることがあります。
ゼリー状の下痢粘液がはっきりと確認でき、時には少量の血が混じることもあります。この特徴は、主に大腸の炎症に関連していると考えられます。

 

ゼリー状の下痢が起こる主な原因

ゼリー状の下痢は、さまざまな要因で起こります。ここでは、主な原因についてご説明します。

・腸の炎症(大腸炎、結腸炎)
大腸や結腸が刺激を受けると、腸を守るために粘液が分泌されます。しかし、炎症が続くと便に粘液が混ざり、ゼリー状の下痢になることがあります。

主な原因:細菌感染、アレルギー反応、腸内環境の乱れ、腫瘍などが挙げられます。

 

・食事内容が原因
食べ過ぎや急な食事の変更が、犬や猫の腸に負担をかけることがあります。特に脂肪分が多い食べ物や香辛料を含む料理は、消化器系に大きな負担をかけるため注意が必要です。

具体例:テーブルの上の料理を誤って食べてしまった場合や、新しいフードに切り替えた直後に下痢をすることがあります。

 

・ストレス
環境の変化や飼い主様の留守、新しい家族や動物が加わるなど、生活の中で感じるストレスが腸の働きに影響を与えることがあります。

特徴:元気がない、食欲が落ちるなど、他の症状を伴うこともあります。一時的な場合が多いですが、続く場合は注意が必要です。

 

・寄生虫感染
外で遊ぶ機会が多い犬や猫、特に若齢の子では、寄生虫(例:回虫やコクシジウム)が下痢の原因になることがあります。
寄生虫感染は、下痢だけでなく、嘔吐、体重減少、貧血などの症状を引き起こすこともあります。

予防法:定期的に駆虫薬を使用し、犬や猫が口にするものの管理を徹底しましょう。

 

要注意!すぐに病院へ行くべき症状

下痢は1日で自然に治ることもありますが、以下の場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。

下痢が24時間以上続く場合
短時間で何度もトイレに行く場合
便に粘液や血が混じる頻度が増える場合

また、ゼリー状の下痢とともに以下の症状が見られる場合も、早急に診察を受けてください。

血便を伴う
ゼリー状の下痢に血が混ざっている場合、大腸や結腸の重度の炎症、感染症、または腫瘍などの深刻な病気が疑われることがあります。
特に血液の量が多い場合や鮮血が続く場合は緊急ですので、すぐに動物病院を受診しましょう。

元気・食欲の低下
下痢だけでなく、元気がない場合や食欲が大きく減少している場合は、体内で重大な異常が起きている可能性があります。
さらに、体重の減少や、ぐったりして動きたがらない場合も早めの診察が必要です。

脱水症状
下痢が続くことで体内の水分が失われ、脱水症状が起こることがあります。口の中が乾燥している、皮膚をつまむと元に戻るのが遅いなどの兆候が見られたら、危険なサインです。

 

動物病院を受診する際のポイント

診察をスムーズに進めるために、以下の情報を記録しておくと役立ちます。

粘液の色:粘液が透明、黄色、または赤みがあるかどうか。
便の臭い:普段より異常に強い臭いがする場合は、腸内で異常な発酵や炎症、脂肪の吸収不全が関与している可能性があります。
少量でも頻繁に出る場合は、大腸の炎症が強いことを示していることがあります。
便の頻度や時間帯:いつから、どのくらいの頻度で下痢をしているか記録しておきましょう。
写真:可能であれば便の写真を撮っておくと、より正確に状況を伝えられます。

 

自己判断での治療は危険です

愛犬や愛猫が体調を崩しているとき、「少しでも早く楽にしてあげたい」と思うのは当然のことですよね。でも、市販薬や人間用の薬を自己判断で使うのはとても危険です。

人間には安全な薬でも動物には合わないことが多く、症状の悪化や新たな健康トラブルを引き起こす可能性があります。特に、成分や用量が動物の体に合っていない場合、思わぬリスクを伴うことがあります。
そのため、お薬を使うときはまずは獣医師に相談しましょう。

 

自宅でできるケア方法

動物病院で診察を受けた後は、自宅でのケアもとても大切です。愛犬や愛猫が少しでも快適に過ごせるよう、以下のポイントに気をつけましょう。

<食事管理>
下痢がひどい場合、一時的に6〜12時間の絶食を行うことで腸を休ませることが効果的です。ただし、子犬や子猫の場合は低血糖のリスクがあるため、絶食を始める前に必ず獣医師に相談してください。

絶食後には、以下のような消化に優しい食事を少量ずつ与え始めるとよいでしょう。

茹でた鶏肉(塩や調味料を使わないもの)
ふやかしたフード
療法食(獣医師に相談のうえ選んだもの)

新しいフードに慣れるまでは、少しずつ量を調整しながら与えてください。

 

<水分補給>
下痢によって体内の水分が失われるため、いつでも新鮮な水を飲める状態にしておきましょう。
脱水症状が心配な場合は、ペット用の電解質補給液を使用するのもおすすめです。ただし、使用する際は獣医師に相談し、適切な量を確認してから与えるようにしてください。

 

<環境ストレスの軽減>
愛犬や愛猫が安心できる静かなスペースを用意し、できるだけ普段と変わらない生活リズムを保つように心がけましょう。
また、優しく声をかけて、そばに寄り添うことで、安心感を与えることができます。

 

再発を防ぐためにできること

愛犬や愛猫が健康的に過ごすためには、日常生活の中でちょっとした工夫が大切です。以下のポイントに気をつけてみてください。

・バランスの良い食事を心がける
普段から栄養バランスの取れたフードを選び、急な変更は避けましょう。新しいフードに切り替えるときは、1週間ほどかけて徐々に混ぜながら進めてください。
また、適切な食事量を守り、過食やおやつの与え過ぎにも注意が必要です。

・清潔な環境を維持しましょう
快適で清潔な寝床やトイレを保つことで、寄生虫や病原菌のリスクを減らすことができます。

・散歩中の拾い食いを防ぐ
外出時には拾い食いが原因でお腹を壊すことがあります。散歩中はリードを短めに持ち、注意深く見守ることで、リスクを減らせます。
また、散歩コースに危険なものが落ちていないか確認するのもおすすめです。

・定期的な健康チェック
下痢を繰り返す場合、腸内環境や体調に隠れた問題がある可能性があります。定期的に動物病院で検査を受け、健康状態を確認しておくことが大切です。早期発見と予防で、再発を防ぎましょう。

 

まとめ

ゼリー状の下痢は、大腸や結腸の炎症、食事やストレス、寄生虫感染など、さまざまな原因で引き起こされることがあります。特に、血便や元気消失が見られる場合は、早めに動物病院に相談してください。

普段から健康的な生活環境を整えることで再発を防ぎ、大切な家族である犬や猫が毎日を健やかに過ごせるようサポートできます。
一つ一つのケアが健康につながりますので、無理のない範囲で続けてみてください。



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