愛犬とのお出かけ先で起こりうるトラブルとその対処法|安心して楽しむためのポイント

愛犬と一緒にいろいろな場所に出かけて、楽しい体験をするのは本当に素敵なことですよね。しかし、お出かけ先では思わぬトラブルが発生することもあります。
そんなときのために、普段から対処法を考えて準備しておくことが大切です。

今回は、愛犬とのお出かけ先で起こりうるトラブルとその対処法、安心してお出かけするための準備と心構えについて解説します。

■目次
1.お出かけ先での熱中症に注意!
2.草むらやアウトドアでは皮膚かぶれや虫刺されに注意!
3.怪我に注意!
4.食べ物によるアレルギーや胃腸炎に注意!
5.脱走や迷子に注意!
6.安心してお出かけするためには準備と心構え
7.愛犬との絆が深まるお出かけスポット
8.まとめ|愛犬と一緒に安心してお出かけを楽しむために

お出かけ先での熱中症に注意!

お出かけ先によっては普段過ごしている場所よりも暑かったり、水分補給が足りなくなったりすることがあります。そのため、気温差によって体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。

犬は暑さに弱い動物で、特に気温が25℃(短頭種なら20℃)を超えると熱中症のリスクが高まります。さらに、気温だけでなく湿度が高い場合も熱中症を起こしやすくなるため、湿度にも気を配ることが大切です。

熱中症は夏だけでなく、春や秋の暖かい日中でも発生することがありますので、夏以外の季節でも注意を怠らないようにしましょう。

熱中症についてはこちらでも解説しています

<熱中症の症状>
気温や湿度の高い日に、以下のような症状が見られたら熱中症を疑いましょう。

浅くて激しい呼吸が続く、ゼーゼーする
口を開けて苦しそうに呼吸をする
喉が詰まったような音がする
体温が高い
普段よりも脈が早い、または遅い
よだれが増える
うつろな目でぼーっとする
歩くのが遅い
舌や歯茎の色が赤黒い
ドロドロの下痢をする、吐く
ぐったりして震えている

特に青字の症状は非常に危険な状態です。お出かけ先であっても、すぐに近くの動物病院に連れていきましょう。

<熱中症の対処法・予防法>
代表的な応急処置として、以下の方法があります。

常温の水で体を濡らす(冷たい水だと細い血管が収縮してしまいます)
水を飲ませる
首や脇、後あしの付け根を保冷剤などで冷やす

熱中症は命に関わるだけでなく、助かったとしても重度の後遺症が残ることがありますので、症状が軽い場合でもなるべく動物病院を受診しましょう。

予防としては、次の点に注意してください。

水分を十分に取らせる
クールバンダナなどで首などの太い血管を冷やす
野外では風通しの良い日陰で過ごす
気温の高い日は長時間屋外で過ごさない
車に放置しない

これらの対策を心がけて、愛犬を熱中症から守りましょう。

草むらやアウトドアでは皮膚かぶれや虫刺されに注意!

<草むらでの皮膚かぶれ>
雑草の種や花粉にアレルギー反応を示す場合、目の周りが赤くなったり、痒がったりすることがあります。
愛犬が痒がっている様子を見せたら、原因となる草の種や花粉を取り除くために、優しくブラッシングしてあげるか、犬用シャンプーで患部を洗い、原因となる草の種や花粉などを落としてあげましょう。

それでも症状が改善しない場合や、赤く腫れ上がり、痒みが強く出血するまで掻いてしまう場合は、お出かけ先でもすぐに近くの動物病院で診察を受けることをおすすめします。

<ノミ、マダニによる寄生>
アウトドアで起こりがちなトラブルとして、ノミ、マダニなど虫の被害があります。
ノミはすぐには気づきにくいですが、マダニは吸血することで体が大きく膨らみ、小豆や大豆くらいの大きさになります。
これらの虫はさまざまな病気を運ぶため、お出かけ前からノミ・マダニ対策をしっかりしておくことが重要です。

また、マダニを見つけた場合でも、無理に引っこ抜くのは避けましょう。頭だけが皮膚に残ってしまい、激しいアレルギー症状を引き起こすことがありますので、必ず動物病院に連れて行って、適切な処置を受けるようにしてください。

動物病院を受診する際には、マダニが皮膚についているときの写真と、刺された個所を教えていただけると診察に役立ちます。

ノミの予防と駆除についてはこちらで解説しています
ダニの予防についてはこちらで解説しています


<ヒルによる吸血>
草むらに入ると、ヒルに吸血されてしまうこともあります。ヒルに吸血されたとき、慌てて取ろうとすると傷が残ることがありますので注意が必要です。ヒルが吸血し終わって自分で離れるのを待つか、塩や塩水をかけて剥がすとよいでしょう。

ヒルの唾液には血が止まらないようにする作用があるため、噛まれた傷口はしっかりと水で洗い、少しでも血を出すようにしてください
ヒルの吸血自体は命に関わるものではありませんが、発疹や発熱が出ている場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

怪我に注意!

お出かけ先の山や川、海などでは、地面に割れたガラスが落ちていた、尖った枝が飛び出ていた、蛇に噛まれてしまったなど、思わぬ怪我をしてしまうことがあります。

もし愛犬が擦り傷程度で歩行に問題がなければ、傷口の周りをよく洗い、自宅に帰った後にかかりつけの病院に行くようにしましょう。
しかし、出血が止まらない、傷口が大きい、腫れがひどい、骨折の恐れがあるなどの場合は、すぐに近くの動物病院で処置を受けましょう

食べ物によるアレルギーや胃腸炎に注意!

お出かけ先での食事は、なるべく普段と同じものを用意しましょう。
犬用の食事を用意してくれるレストランやカフェもありますが、初めて食べるものはアレルギーを引き起こすことがあります。

また、バーベキューなどで愛犬にお裾分けや、目を離した隙に食べ物をつまみ食いされてしまうこともあります。中には、中毒の恐れがある食材や、今まで気づかなかったアレルギー食材に触れてしまうケース、焼き鳥の串などを誤嚥してしまうケースがあります。

さらに、環境の変化によるストレスでお腹の調子が悪くなることもあります。
もし下痢や嘔吐などの症状が見られ、愛犬がぐったりしている場合は、すぐに近くの動物病院を受診しましょう。

脱走や迷子に注意!

お出かけ先では、愛犬が脱走や迷子になってしまう心配もあります。
普段とは違う環境でテンションが上がり、見たことのない動物を追いかけてどこかに行ってしまうことも考えられます。
何が起こるかわからないので、ドッグランなどの柵がある場所以外では、決してリードを離さないように注意してください。

もし愛犬が迷子になってしまった場合は、管轄の警察署や動物愛護センター、保健所などにすぐに連絡しましょう。
また、マイクロチップや迷子札を装着していると、無事に再会できる可能性が高まります

マイクロチップについてはこちらで解説しています

安心してお出かけするためには準備と心構え

愛犬とのお出かけはとても楽しいものですが、お出かけ先では予期せぬトラブルが起こることもあるため、しっかりと準備をしておきましょう。

<ワクチン接種と健康チェック>
お出かけ先には多くの犬や人が集まりますので、ワクチン接種やノミ・マダニ対策をしっかり行っておきましょう。
また、普段は元気そうに見えても、お出かけ先での環境の変化や移動の疲れから、これまで見られなかった病気の症状が現れることもあります。
そのため、お出かけ前にはしっかりと健康診断を受けておくと安心です。

<トラブル対策グッズを準備する>
草むらでのかぶれやヒルによる吸血、怪我を防ぐために、愛犬に服を着せたり、靴を履かせたりするのもおすすめです。この場合は、お出かけ先で初めて使うのではなく、普段から慣れさせておきましょう。
また、万が一ヒルや蛇、虫に刺されてしまったときのために、ポイズンリムーバーを用意しておくと安心です。

脱走対策としては、ダブルリードにしておくとどちらか1本が抜けてしまったときも安心です。
万が一脱走してしまったときに無事に再会できるように、マイクロチップを装着し、首輪には迷子札をつけておきましょう。

<宿泊先や立ち寄り先の情報収集も忘れずに>
宿泊先では犬とどのように過ごせるのか、犬用の設備があるのか、健康上のトラブルがあった場合に動物病院を紹介してもらえるのかを事前に確認しておきましょう。
さらに、何かあったときに慌てないために、宿泊先や立ち寄り先近くの動物病院を自分で調べておくことも大切です。

また、万が一迷子になった場合に備えて、管轄の動物愛護センターの情報も調べておくと安心です。

愛犬との絆が深まるお出かけスポット

せっかくお出かけですので、御代田町のおすすめのお出かけスポットを3つご紹介します。

MMoP(モップ)
MMoPは、自然の中で写真・アートが楽しめる複合施設です。
美術館の他にカフェやデリ&ワインショップなどがあり、オシャレな写真やアートを見ながら愛犬と楽しむことができます。
愛犬と一緒にカフェのテラスで食事をすることもできます。

ドッグサロン &ドッグラン Labrapoo
愛犬と飼い主の憩いの場。広々とした全天候型ドッグランで思いっきり走り回れます。走った後にトリミングやシャンプーをすることで身も心もスッキリするのもいいですね。
愛犬との絆を深める特別な時間を過ごせる場所です。

雪窓公園
雪窓公園は、浅間山を望む広々とした芝生広場が魅力です。のびのび散歩を楽しんだり、一緒にボール遊びをしたりと、愛犬と思いっきり遊ぶことができます。

GAFLO Cafe(ガフロカフェ)
GAFLO Cafeは、テラス席ペットOKのカフェです。
敷地内にはフォトスポットがたくさんありお出かけの思い出を残すのにおすすめのスポットです。

まとめ|愛犬と一緒に安心してお出かけを楽しむために

今回は、愛犬とのお出かけ先で起こりうるトラブルとその対処法についてご紹介しました。

動物の病気は進行が早いものもあれば、処置が遅れると重症になることもあります。帰ってからかかりつけの先生に診てもらおうと考える飼い主様もいらっしゃるかもしれませんが、旅先で健康トラブルがあった場合は、お早めに現地の病院で受診することをおすすめします。

安心して楽しいお出かけを楽しむために、事前の準備と迅速な対応を心がけましょう。
長野県、小諸市、佐久市、軽井沢町にお出かけの際は、お気軽にあさま動物病院にお越しください。

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