症状
- 発熱
39度5分を超えると発熱していると考えられます。40度を超える高熱がでることもあります。いつもよりも体温が高く感じたらご来院ください。 - クシャミ
風邪の場合は鼻水が伴っていたり、1日のうちにクシャミが何回も出たりするようになります。 - 鼻水
猫風邪の初期はさらっとした水っぽい鼻水、その後黄色や、緑色のドロっとしたものになり次第にかたまってきます。しかし猫風邪が慢性化してしまうと水っぽい鼻水が続く場合もあります。鼻が利かなくなり食事がとれなくなることもあります。 - 咳
乾いた咳、痰がからんだような咳をすることがあります。熱が高く咳や呼吸困難が見られる場合は、肺炎を疑います。 - 結膜炎
眼の痒み、涙や目脂、結膜の充血や腫れが見られます。痛みが出ることもあり、ショボつきがみられることもあります。またまぶたがくっついて離れなくなることもあります。 - 口内炎、舌炎
口腔内や舌が赤く腫れ痛みを伴います。涎が垂れ、食欲が低下します。 - 声が出ない、かすれている
咽喉が腫れることで、ノドの痛みや声の変化が起こります。
上記の症状は単独で出現することもあれば、複数が同時期に出現することもあります。
細菌等の二次感染を起こすと重篤化してしまうこともありますのでお早めにご来院ください。
検査
目やのどの粘膜を採取した遺伝子検査で診断することができます。
猫ちゃんの負担も少なく簡単に検査ができます。
治療
重症化、慢性化しないよう、集中的に治療を行います。注射、内服薬、点眼、ネブライザー(お薬の吸入)などで通院治療し、食事もとれなくなるほど重症化した場合は入院して点滴やカテーテルによる食餌の提供などを行います。
予防
猫風邪の予防には年1回のワクチン接種が有効です。猫3種混合以上のワクチンであれば、猫風邪の原因ウィルスが含まれます。ワクチンの効果も100%ではないということがありますが、ワクチンを接種しておくと感染しても重篤化しにくいという効果もあります。