誤食に注意(タマネギ中毒)

先日、ネギを食べてしまった子犬が来ました。

すぐ来てもらい、胃から先の方へいって体に吸収されてしまう前に

催吐処置を行いました。

すると、すぐに吐き気を催し、

吐いたものの中から少量のネギが出てきました。

 

ネギ類を誤食して体に吸収されるとタマネギ中毒を起こす可能性があります。

タマネギ中毒とは、ネギ科の植物(玉ねぎ、長ネギ、ニンニク、ニラ)などに

含まれているアリルプロピルジスルフィドによって

赤血球が破壊され、たくさん摂取すると貧血が起こる中毒の事です。

アリルプロピルジスルフィドは加熱しても分解されず、

タマネギなどを煮詰めた汁の方が濃縮され危険となります。

症状として、血尿が出たり、粘膜や舌の色が白くなったり、

呼吸が早くなったり、嘔吐や下痢になったり、

ひどくなるとけいれん発作や呼吸困難を起こします。

以前にもブログ(1/14)で書きましたが、

当院では誤食をしてしまった際は催吐処置をしています。

まず、吐いた時に食道が傷つかないように

柔らかい缶詰を食べさせ、

(その誤食したものが缶詰に包まれてスムーズに出るように)

点滴を入れ催吐剤を入れます。

早く効く子はすぐに吐き気を催し吐きます。

なかなか吐かない子は数分様子を見て

追加で催吐剤を入れ吐かせます。

内視鏡を入れるよりも安全に行うことが出来ます。

もし何か誤食してしまったら様子を見ずに

すぐに病院へ連絡してください。

そして、誤食してしまったものの残った部分や

同じような物があれば診察するときに分かりやすいので

持って来てください。

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