SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

最近話だいなっているのが、マダニによって媒介される感染症

「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」です。

潜伏期は6~14日で、発熱、倦怠感、吐き気、腹痛、下痢、

筋肉痛、リンパ節の腫れなどを起こします。

また、その名のとおり、血小板が減少することで出血しやすくなり、

重症化すると多臓器不全になり、命を落とすこともある怖い感染症です。

致死率は6.3~30%だそうです。

国内でも何年か前に、野良猫の世話をしていた方が

SFTSに感染していたその猫に引っかかれ

命を落としています。

また、唾液を介してもうつるため

野良猫などに舐められないように

注意が必要です。

マダニは人や動物の体温を検知し、寄生します。

そして当初は数mmほどのマダニはたっぷり血を吸い

1cmほどまでに大きくなります。

そして、そのあと落下し約数千個の卵を産みます。

考えただけでもぞっとしますよね。

今までのブログにも書いたと思いますが、

もしマダニが寄生していても無理に取らないでください!

無理に取るとマダニの口の先が残って炎症になったり跡が残るのと、

もしウイルスを持ったマダニだとしたら

手の傷口などからウイルスが侵入し感染する恐れがあります。

もし、犬や猫に付いているのを見つけたら

病院に連れてきてください。

専用のダニピンで除去します。

寄生しやすい場所は、目のふちや耳の先、脇や内股などです。

散歩から帰ってきたりしたらよく確認してみてください。

人間も草むらや山に行ったときは寄生することがあるので要注意です。

あと、外に出るような猫ちゃんも気を付けてください。

今は予防薬もわんちゃん、ねこちゃんともにあるので

良く散歩に行く子や外に出る猫は

1ヶ月に1回付けて効くものがあるので

ぜひ付けて予防しましょう。

以前、高熱で食欲不振があり黄疸と白血球減少などの

症状がみられた外に出る猫が来た時にこの感染症を疑い

初めてSFTSウイルス遺伝子検査を行いました。

幸いにもこの感染症ではなかったのですが、

これからそのような症状が出て

疑わしい時は血液を採って検査センターに送り

検査を行えるようになりました。

心配な方はご相談ください。